おうちクチュール / ouvrage du cugne

* DollとBrocante,植物そしてhandmadeな日々 *

Risubaco企画展 vol.9 「Ribbon」Corb.piikaに参加させて頂きました。

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又々久しぶりの更新になってしまいましたが、実は先日ご縁あってとても素敵なイベントに参加させていただきました。

大好きなiMdadollのイベント、RIsubaco様が毎年企画なさっている憧れのイベントです。

しかも会場があの素敵アンティークショップのpiika様です。

常連の素敵ディーラー様達とご一緒させていただき夢のようでした。

ご来場くださった皆様、 SNSでご覧くださった皆様、関係者各位大変ありがとうございました。

改めて御礼申し上げます。

 

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私はワンオフoutfitで参加させていただきました。

その展示作品の抽選販売がrisubaco様で始まりましたので商品説明をさせていただきます。

販売方法はrisubaco様ウェブサイト

http://www.risubaco.net/banana/categories/6608/

に詳細があります、ご興味いただけたらご覧ください。

 

 iMdadoll 4.3 size outfit kimono 「水無月

セット内容

・着物

・襦袢

・帯(帯揚げ、帯締め付き)

・志古貴

・足袋

・履物

水無月のブーケ

・髪りぼん

以上になります。

 

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テーマのりぼんと聞いてすぐに浮かんだのは「結ぶ」大好きな言葉です。

日本には美しい結ぶ文化が沢山あると思います。

着物を着るとき何本かの紐(りぼん)で結んで着付けます。

帯も帯揚げも志古貴もみんなりぼんです!

そうだ!お着物作ろう、となりました。

 

タイトルの水無月は御存知の通り6月の陰暦の名称ですが大好きな花の名でもあります。

柏葉アジサイとも言うみたいですが最近はピラミッドアジサイなんて言ってますね。

水無月の方が絶対いいと思うけれど.....

会期が6月という事と、いぜんから夏っぽいお着物を作りたいと思っていたので

水無月」にしました。

 

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・お着物 の素材は大正末~昭和初期くらいの大変希少な古布になります。

大きな柄なので柄取り、合わせがとても難しく、古布なのでくすみの深い部分を避けたりと。

お着物は肩に接ぎが入れられないので,このサイズの子で見頃で腰上げを入れると1m弱の細長い型紙をあっちに置いたり,こっちに置いたりしてパズルのように柄合わせをします。

1番目立つ前にポイントになる柄を持って行きながら、なるべく要所々に良い感じに柄が出るように、しかも縫い目で柄を合わせなくてはいけないのでとても難しく無駄も出るのです。

買い足しのきかないこういう素材は頭ぐるぐるしてしまいます^^;

 

無駄になった布でもしかしたら小さいサイズでデタラメな柄合わせならもう一枚なら取れるかもしれませんが?

まともにはこの一枚しか取れませんでしたので本当に同じものは無い文字通りの

ワンオフお着物になりました。

お着物と言えば重ねやふきだしの色、袖口からチラリと見えるじゅばんの色など

色の重なりが大好きなのです。

この素材は紗と言って透け感のある夏物素材なので単衣が普通かと思いますが、

dollは暑いとか文句言わないので(笑い)袷(総裏)そして重ね着仕立てにしました。

でも、そこはせっかく流水の涼しそうな柄行きだしあまり暑苦しくならない色合いで^^**

裏地は薄紫、重ねは淡いピンクこのふた素材は新しいものです。

表地の紗も内紐まで全て正絹を使いました。

 

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内紐には赤い糸で紐飾りを施しました。

紐飾りは子どものお祝い着に施されるもので、縁起の良いもののようです。

製作中にrisubaco様が5周年を迎えられたのでお祝いの意味も込めて....

初めてで余り上手ではないですが、なんだか幸せな気持ちになります^^**

 

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裾は少し控えめなふき綿仕立て にしました。

綿を入れる事で裾がバタバタしないと言う実用性から生まれたそうですが、

美しく重厚で豪華さが引き立つので武家や裕福な商家の子女に好まれたそうです^^**

 お嬢様仕立てですね、うふふ❤︎

 

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お仕立ては全て手縫いですか?と言う質問をいただきましたが、

運針は大の苦手なので本縫い部分はミシンです。

袖付け、袖口、袖、振り、裾、立て妻など全ての飾り仕付けを頑張りましたので

手縫いのお着物のように見えているのかもしれません。

上の画像で分かるように若干針目にムラがありますね、大人目本当に困ります^^:

 

お着物の柄で白っぽいストライプのように見えているところがありますが

これは銀糸がステッチのように縫い込まれていて実物はとても綺麗です。

 

・帯も銀糸の織り模様、モチーフは百合と牡丹のようでしたが

大きい柄だったのであまりよく分からないかもしれません。

くすみピンクと銀糸がとても美しい織物です。

帯揚げは若草に茶の鹿の子絞りで差し色を分量控えめに効かせ、

帯締めえんじで引き締めました。

えんじが少しきつかったのでリバーレースを螺旋に巻いて和らげ涼感も出してみました。

帯と帯揚げは正絹ですが、この帯締めは正絹ではありません。

スナップ三箇所止めの作り帯です。

 

・そして志古貴はテーマが「りぼん」ということもあり最初から大きなポイントにしたいと考えていました。

色々考えてみたのですがチュールのミスマッチ感がとてもハマったと思って気に入っています。

汎用性も考えてオーナー様にりぼん結びしていただく形でただの布状態になっていますが、結ぶのが苦手、他には使わないという場合は作りりぼんスナップ止めという仕様でお届けいたしますのでその旨をrisubaco様にお伝えください。

 

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 ・お襦袢もアンティークほどではありませんが洗い張りをした少し昔の紅絹等です。

 見頃は単衣、お袖は袷です。

見頃内側ウエスト部分に体型補正の為の棉が仕込んであります。

 内紐にはお着物と同じように紐飾りを刺しました🎶

半襟は簡単に替えられますのでご自分で替えて遊んでみてはいかがでしょう。

 

私はdollのお着物の襟元はきちんとしてるのが好きなので

寸法的にあまり抜くようにはなっていませんが、

それでも私が着せているよりもう少し抜いて着せられると思います。

 

・髪のりぼんは市販のものです。

アンティーク調にむら染めしました。

 

 

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・足袋も当初はもっと渋い色のを履かせたいとイメージしていましたが、

お襦袢のチラリだけでは赤みが足りない気がして足袋にも持ってきたらとても可愛かったのです。

表地は正絹です。

こはぜを試作しましたが挫折して今回はスプリングホック止めになっています。

・履物は木工(大袈裟です)で作りました。

花尾も正絹です、用尺いくらでもないのにしつこいですね(笑)

 

dollのお指が開かないので足袋と履物はきっちり履かせることは難しいです。

写真程度がやっとですね。

・ブーケは水無月を目指し、染めから作りましたが普通の紫陽花みたいですね^^:

 

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大変長々お付き合い頂きありがとうございます。

和裁は母がやっていましたが全く習っていなくて後悔しています。

それでも門前小僧的なところは多少あるかもしれません。

至らない所も多いかと思いますが時間をかけ心を込めてお仕立てしました。

お値段もしますし^^;このようなお品に需要が有るかも心配ですが

どなたか気に入ってくださりご希望していただけましたら

とてもとてもありがたく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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